まるでホラー!?フクロウの首が○○度まで回転できる理由とは?

まるでホラー!?フクロウの首が○○度まで回転できる理由とは?

まずはこちらの動画をご覧ください。

動画の内容は至ってシンプルなもの。「フクロウの首はどこまで回るのか?」というものです。

動画中では飼い主(?)を視界におさめようとフクロウが首を回すシーンが撮影されています。

中でも衝撃的なのが飼い主が背後に回った時。なんとフクロウは首を回すだけで背後を見ているのです。せいぜい首を90度程度までしか回せないヒトにとってはまさしくホラー笑

もしもヒトが180度も首を回したら完全にイキます。フクロウは大丈夫なのでしょうか…???

ということで今回は「フクロウの首はどこまで回転できるの?理由は?」を書いていこうと思います。

フクロウの首の可動域と骨の数

フクロウの首はクルクルと回転できそうなイメージがありますが、さすがに限界があります。

フクロウの首の可動域は左右それぞれ270度と言われており、身体を動かすことなく獲物を視界におさめることが出来るつくりになっています。

ヒトの首のそれが90度であることを考えれば、めちゃくちゃ回転することができるようになっていますね。

この可動域の秘密は実は首の骨(頸椎と言います)の数が握っています。

骨の数が増えれば増えるほど柔軟な動きに対応することができ、大きな角度でも回せるようになるのですが

ヒトの頸椎の数が7個

なのに対して

フクロウの頸椎の数は14個

あるとされています。羽毛で隠れてる時には想像できませんが、あのフクロウの短そうな首の中には我々以上の骨が詰まっているわけです。

なぜ回転するように?

さて、ではなぜフクロウの首はそこまで回転できるように進化したのでしょうか?

これにはフクロウの眼球の動きと視覚が関係しているようです。

一般的にフクロウを含めた鳥類は眼球が完全に頭骨に固定されており、眼球だけを素早く動かすことができません。

さらにヒトの視野角が170度あるのに対してフクロウは110度しかなく、より見える範囲が限定されています。

この視野角の狭さは彼らが「肉食」であることに起因しています。

獲物を素早く、適切に狩るためには彼我の位置関係や距離がとても重要。奥行きのある位置関係を“視る”ためには立体的な視覚構造が必須なのですが、そのためには両目で見る必要があるからです。

暗闇の中でも小さく素早いネズミを捉えることができるのは両目でしっかりと獲物を見て、立体的な位置関係を完全に把握しているからなのですね。

しかし上記でも触れた通り、フクロウの眼球は固定されており前しか見ることができません。このままでは真正面の獲物しか見つけることができません。

これを解決するために進化したのが「首の回転」です。

頸椎の骨の数を増やしたことによって、フクロウは「より立体的に」しかし「視野角を損なわない」ように適応したのです。

あのちょっとホラー的な首の回転の裏にはこんな合理的な理由が隠されていたんですね。

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