鼻先を触ると一瞬でサメが大人しく!?全身センサーのサメは鼻先が弱点だった!!

鼻先を触ると一瞬でサメが大人しく!?全身センサーのサメは鼻先が弱点だった!!

上の映像はサーシャさんとその友人ニックさんがサメと戯れているものです(2015年投稿)。

あの獰猛で危険なサメと「戯れる」…?信じがたいことですが、映像内では子供をあやすかのようにサメを大人しくさせてスキンシップをはかる彼らの姿がいくつも撮影されています。

周囲を泳ぐサメの中で堂々とスキンシップをする彼らの態度を表すかのようにタイトルも堂々としています。意訳するなら「危険なサメに催眠術かけてみた!」といったところでしょうか。

催眠術といえばあの五円玉をブラブラさせるやつを思い浮かべますが、あんなジョークでサメが大人しくなるはずありません笑

では、どうやってサメを大人しくしているのでしょうか?

全身がセンサーのサメ

「血の匂いを嗅ぐとどこからともなくやってくる」ことで有名な海のハンターことサメですが、あれは迷信ではありません。

ヒトの100万倍以上の感度を持つとされる嗅覚、暗環境下でも敵を認識することのできる視覚、海水密度に適応したダイレクト型の聴覚。サメは捕食者の頂点として圧倒的な戦闘力を持つだけでなく、体内に内蔵されたセンサーを駆使して獲物を見つけ出すハンターとしての側面も持っています。

電場を感じ取る器官『ロレンチーニ器官』

身体の随所がセンサーとなっているサメですが、私達ヒトでは理解できない「第六感」とでもいうべき器官があります。

その名もロレンチーニ器官

サメの鼻先にはたくさんの穴が空いており、この穴の中にはジェル状の物質がぎっしりと詰まっています。

サメはこれを使ってなんと周囲の電場を感じ取ることができるのです。視覚や聴覚で例えるならさながら電場感覚とでも言いましょうか。

神経細胞は細胞膜内外のイオン濃度を逆転させ、電位差を生じさせることで情報伝達を行います。これを活動電位と言い、通常100mV程度の電圧を0.002秒程度流すことで神経細胞を興奮させています。

神経細胞に流れる電圧は微弱で瞬間的であり、そこから漏れ出す電荷量などたかが知れているのですが、なんとサメはその微弱な電位差をロレンチーニ器官を用いることで認識しているらしいのです。

電気抵抗の低い海水中とは言え、獲物から数十cm離れるとロレンチーニ器官は役に立ちません。おそらく獲物に接近した際の視覚の補助や砂下に隠れる獲物を発見に役立てていることが推測されます。

このようにサメの鼻先は恐るべき探知能力を備えているのです。

サメが鼻先を触られると大人しくなるワケ

さて、人間が作り出したモノでも性能の良さに比例してデリケートになるように、サメのロレンチーニ器官も性能が良い分とてもデリケートです。

というか、もはや弱点です。

微弱な電位差を感知することのできる鼻先は大きな刺激を受けることを予想した作りになっていませんので、鼻先を触ったりするとあら不思議。

最初に紹介した映像のようにめちゃくちゃ大人しくなるのです。

私はサメではないので気持ちはわかりませんが、繊細な器官に大きな刺激を与えられることを嫌がって動きを止めるらしいです。それでも触り続けると麻酔を打たれたように大人しくなるというのが今回の映像の“タネ”のようですね。

そして実はこれ、サメの撃退法としても有効らしいです。

昔から「サメは鼻先が弱い」ことは意外と知られており、鼻っ柱を殴ることで事なきを得た漁師やダイバーの話もあるそう。ただ、残念なことに更に凶暴になって襲ってくることもあるので油断はできません。

なんにせよ、遊泳中にサメを見つけても悪戯に手を出さないことです。例え、鼻先を撫でられて大人しくなるといっても素人が手を出せば鼻先に手が触れる前に噛みつかれてしまうでしょうからね笑

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