コンクリートをガジガジガジ…カタツムリがコンクリートを食べるワケ

コンクリートをガジガジガジ…カタツムリがコンクリートを食べるワケ

カタツムリとは

「で~んでんむ~しむしか~たつむり」の歌で知られるカタツムリですが、軟体動物門に属する陸貝の1種を指します。

世界には20,000種、日本では700種が存在しますが畑地や日本家屋周辺で見られるものはオナジマイマイやニッポンマイマイ科に属するものになります。

遥か昔に地上に出てきて適応したとはいえ陸“貝”ですから貝であった名残を引き継いでいます。それが

カタツムリの代名詞とも言えるあのくるくるとした殻は貝の殻と同様に体の一部。軟体部とも呼ばれる体の部分と殻軸筋と呼ばれる筋肉で殻内部と結合しています。

よく勘違いされますが、殻のないカタツムリ=ナメクジとなるわけではありません笑

カタツムリは出生の時点で殻を背負っており、ヤドカリのように自由に着脱できるわけではないのです。

カタツムリはコンクリートを食べる

雨の降る日にはコンクリートブロックやコンクリート塀にカタツムリをよく見ます。しかもたくさん。

実はこれ、食事をしている光景なんです。

カタツムリの殻は海貝と同様に炭酸カルシウムを主成分として形成されています。

海貝であれば周環境が水であり海水には炭酸カルシウムが豊富に含まれていますので、補給は簡単なのですが、陸貝であるカタツムリは補給するのは容易ではありません。

主食である葉や苔からカルシウムの補給をするのにも限界がありますからね。

しかしカタツムリの殻は身体の一部。自身の成長にあわせて殻も大きくしないといけません。

このジレンマを解決する手段が、コンクリートを食べることなのです。

コンクリートは砂利や砂、水をセメントで固めた硬化物。建造物では鉄筋周りの肉付けとして用いられることが多いです。

コンクリートはその内部に鉄筋を埋め込む関係上、鉄筋が錆びないようにpHを低下させる水酸化カルシウムを多量に含んでいます。

しかし長い年月の間に風雨に晒され、空気に触れることで水酸化カルシウムは二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを形成してしまいます。これはコンクリートの中性化と呼ばれ、鉄筋が錆びる原因として頭を抱える問題なのです…が、カタツムリにとっては好都合。

なんせ補給の難しい炭酸カルシウムがそこかしこに散らばっている状況なわけですからね笑

人で言えば完全開放型無料食べ放題みたいなもんでしょう。

なので、雨の日にはコンクリートにカタツムリがたむろうのです。

歯はどこに?

さて、ではあの柔らかい身体のどこにコンクリートを削り取るほどの“歯”を備えているのか不思議に感じませんか?

動物とは形体が異なるものの、実はカタツムリも立派な歯を持っています。

カタツムリの歯は80本×150列=12,000本もあり、歯舌とも呼ばれ表面がおろし金のようになっているのが特徴。

この歯でコンクリートを削るように舐めとっているのです。

(参考:カタツムリの歯舌の動き)

歯舌はおろし金と同様に削っている内に摩耗していくのですが、ワニのように奥から新しい歯が次々と作られ何度でも生え変わります。

ちなみに噛む力もかなり身体の柔らかさとは反してかなり強いです。

カタツムリが通った跡はしっかりとした食み跡が残り、結構がっつりとコンクリートを食っていることがわかります。

カタツムリは移動能力が低いので、生息域の拡大も難しくその土地にあわせて生き延びるしかない生き物です。

都心部はおろか辺境の地でも都市化が着々と進みつつありほとんどの生物が隅に追いやられる中、逃げることのできないカタツムリはそれを逆手にとった生存戦略を練っていたわけです。

自然動物の逞しさや強かさが伺えますね。

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