蝶の翅についてる粉、鱗粉。どんな役割があるの???

蝶の翅についてる粉、鱗粉。どんな役割があるの???

蝶を触ってみると細かい粉のようなものがつきます。

これは鱗粉(りんぷん)と呼ばれるもので、顕微鏡で見てみると桜の花びらのような形をした構造体であることがはっきりとわかります。これを魚の身体を覆う鱗に例えて鱗粉と呼ばれるようになりました。

鱗粉はサナギの頃に作られ、特殊な細胞が2つに分かれ

ソケット:鱗粉を入れるポケット

鱗粉:身体を覆う粉

をそれぞれ形成することで身体を覆います。鱗粉はしんだ細胞から作られ一度剥がれると再生はしないので、ソケットに入れて大事に保管されているわけです。

では、この鱗粉実際に蝶の生活のどんな場面で役立っているのでしょうか?

鱗粉の役割

1.翅の模様を決定する

鱗粉はキチン質、タンパク質、様々な色素を含んだ構造体で、これの配置パターンで翅の模様が決定されます。

(参考:ぷてろんワールド 鱗粉のページ)

「え、翅の模様???」と思われる方もいるかもしれませんが、蝶にとって翅の模様はとても大事です。

例えば異性を探す時のアピールポイントとしても使えますし、天敵から身を隠すための保護色としても、また逆に翅模様を鳥の目玉様にすることで相手をびびらせることにも使えます。

2.水を弾く

鱗粉には少量の脂肪(油)が含まれており、またその特殊な配置により水を弾く性質を備えています。

水を弾くということは急な降雨の際でも飛び続けることが可能ということです。

もしも水を弾かずに吸収してしまったら翅は重いし、(蝶にとっては)そこそこの重量物が頭の上から降って来るので飛翔することはできません。

この動画では鱗粉の有無で水の弾きやすさを検証しています。

確かに鱗粉がある場合(左)の方が鱗粉のない場合(右)よりも水を弾いていることが伺えますね。

3.飛翔の際の空気抵抗を大きくする

鱗粉は微細な凹凸を持っており、空気抵抗を減じています。

このお陰で蝶は少ない力でも飛翔することが可能になります。このため、鱗粉を全て取ってしまうと飛翔することが不可能になる種も存在するようです。

4.体温調節

『2.水を弾く』にも関係することですが、蝶は鱗粉で保護されているため水が身体に浸透しにくく、そのため降雨により体温が低下することがありません。

また『1.翅の模様を決定する』でも述べた通り翅色も鱗粉で決定されますので色合いによっては太陽光を吸収しやすかったり、逆にしにくかったりと体温調節にも寄与しています。

5.異性を誘惑する

オスの鱗粉には発香鱗と呼ばれる香り付鱗粉が含まれています。

こいつを空気中にばら撒くことでメスの気を惹き、交尾を促します。

以上が蝶の鱗粉の役割です。

鱗粉は蝶にとってマストアイテムなのです。

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