砂場ではどのような感染リスクがあるのか?遊ばせても安全?

砂場ではどのような感染リスクがあるのか?遊ばせても安全?

いまママさんの間では公園で遊ばせるべきかどうかで意見が二極化しているようです。

反対派の意見としては「砂場が汚いから」というものですが、ほんとうに砂場は汚いのでしょうか?

ということで今回は砂場と感染症について書いていきたいと思います。

公園と感染症

砂場は公園のホットスポット、1度に数十人もの子供が遊ぶことがあります。

もともと人の体には細菌がたくさん住み着いていることもあり、人が集まる場所は必然的に細菌の温床になります。そういった意味では公園の砂場は他の場所よりも細菌の数が多く確かに「砂場は汚い」という意見は正しいようです。

事実、マドリード・コンプルテンセ大学のJose氏のチームは同地域にある子ども用の砂場20か所、およびイヌ用の砂場20か所から砂を採取し細菌を分析した結果では、半数の52.5%からディフィシル菌が検出されましたという結果も出ています。

ディフィシル菌はヒトの腸内にもともと住み着いている細菌の1つであり、いわゆる「悪玉菌」に分類されます。通常のディフィシル菌はそうそう悪さをしませんが、他の菌から毒素を貰って有毒化したり抗生物質に耐性を持っていたりする菌も現れる可能性もあります。

また、糞便を通して排出され芽胞と呼ばれるバリアで身を守ることで砂場のような乾燥環境下でも長時間生存することが可能な細菌です。

他にも大腸菌やトキソプラズマも検出され公園の砂場はまさに細菌のホームだと言っていいでしょう。

細菌やウイルスといった外敵から身を守るためにヒトは肌を持っていますが、切り傷や擦り傷があるとそこから侵入を許してしまいます。砂場にガラスの破片や尖った石など創傷を与えるものが含まれていることがあるのもこれを増長します。

さらに怖いのは細菌だけではありません。

近年のペットブームに乗じて公園の砂場に犬や猫を由来とする寄生虫まで出てくるようになったのです。

この寄生虫はトキソカラと呼ばれる回虫でふだんは犬や猫に感染しており、排泄物を通して外に出てきます。

これが何らかの拍子でヒトに感染してしまったら失明や臓器障害を起こす可能性もあります。

加えてこの寄生虫は犬や猫に感染している間は基本的に症状を発症しないので「まさかうちの子が…」といった危機意識を持たれることもなく、非常に厄介な存在なのです。

このように砂場は細菌、寄生虫が闊歩する場所。遊ばせた後はしっかりと手洗い、うがいをさせる必要があります。

終わりに

この記事は「砂場は感染症のリスクが高いから遊ばせるべきではないよ」というものではありません。

どんな危険な場所であっても手洗い、うがいを徹底させておけば感染症のリスクは激減しますしそもそもヒトには体内体外問わず外敵に対する排除システムが備えられています。

それに小さい頃から細菌と触れ合うことで免疫システムを強化させることもできます。事実、クリーンな環境で飼育されたマウスは感染症への抵抗が落ちるという実験結果もあります。

どう捉えるかは個々人の問題でしょう。

ではまた!

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