水面をお尻で叩くトンボは何をしてるの?

水面をお尻で叩くトンボは何をしてるの?

トンボの出産

赤ちゃんを出産するという行為は大きなリスクを伴います。

子を抱えると母体が重くなり天敵に狙われやすくなりますし、出産中は逃走行動も図りにくく、子のためにエネルギーを蓄える必要があるためです。

しかしそのリスクは母親だけが抱えるものではありません。子にとっても出生は大きな危険を孕んでいます。

どれだけ大型の動物でも出生直後は牙も爪も未発達で天敵に襲われやすいですからね。小さな動物であればなおさらです。

なので、動物のほとんどは場所を限定して出産します。

例えばカメも水中での出産は卵にとって致命傷になるのでわざわざ陸にあがりますし、ハエも糞尿=エサ場という場所に限定して出産を行います。どちらも子にとってアドバンテージのあるもしくは危険のない場所までわざわざ足を運んで出産を行っています。

場所の限定は出産にとって大きな意味を持つのです。

トンボも同様に出産場所を限定して卵を産みます。

トンボの幼生であるヤゴは水中で暮らす生き物なので、トンボも水辺の近くに卵を産むわけですがトンボは既に陸上に適応した生き物。水中に潜ることはできません。

住む場所は陸上、でも出産は水中という特殊な事情の中でトンボは陸上から水中に卵を沈下させる出産方法を身に着けました。

それがトンボが水面をトントンと叩いて出産する「打水産卵」と呼ばれる行為です。お尻に抱えた卵を水面に叩きつけることで水中へと沈下させるのです。

トンボはその他にも空中から卵をばらまく「打空産卵」や植物に卵をうみつける「植物組織内産卵」でできるだけ水辺に近い場所で出産する技術を身に着けています。

なんにせよ、皆さんが不思議に感じているトンボの水面トントンは出産のためだったのです。

ちなみに物に止まって産卵するトンボと空中から卵を落とすトンボとはお尻に生殖弁というフタがあるかどうかでわかります。皆さんも機会がありましたら是非捕獲してお尻を確認してみてください!

ボンネットでトントンしてるのはなぜ?

打水産卵をするトンボは光の反射を刺激として産卵を始めます。自然界でキラキラ光るものといったら水しかありませんから、それをトリガーにするのはとても賢い選択です。

しかし人の手が入った場所では水以外でもキラキラ光るものがたくさん存在します。オフィスビルの窓ガラスや車のボンネット、ビニール袋などがそれにあたります。

トンボはこの光の反射を水辺だと勘違いして卵を産み付けます。これがトンボがボンネットやガラスなど水辺がまったくない状況で出産を行う理由です。

もちろんガラスやボンネットの上は乾燥しており、また外気温によっては灼熱地獄となっていますのでその上の卵はみんな息絶えます。悲しいですね…。

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