血の色は赤いのに、血管の色が青く見えるのはなんで?

血の色は赤いのに、血管の色が青く見えるのはなんで?

血の色は赤いのに、なぜ血管は青く見えるのでしょう?

この問いに関して長らく

「血液は空気に触れると赤くなる」

という根拠もないアンサーが蔓延してましたが、調べてみた結果やはり誤解のようです。

確かによくよく考えてみると血中には既に酸素と結合したヘモグロビンが豊富に存在していて、改めて酸素と触れ合うことで赤色を呈するなんて考えにくいですよね。

そう考えるとこの問題とても不思議に感じます。

ということで、今回は血の色は赤いのに、血管が青く見える理由について書いていきたいと思います!

血の色とヘモグロビン

まずはなぜ血の色が赤く見えるかについて見ていきましょう。

一見、血液は赤い液体のように見えますが実はそうではありません。

血液を採取し、長時間放置しておくと

赤血球や白血球が含まれる血球成分

グロブリンやアルブミンなどが含まれる血漿成分

とに分かれます。

この内、血球成分は赤く見えますが、血漿成分は透明な淡黄色をしています。

血球成分のほとんどは赤血球であり、赤血球の持つヘモグロビンが赤色をしています。

血液の半分を占める赤血球=赤色

他の成分=透明

なので、血液は赤く見えるのです。

では、なぜヘモグロビンは赤いのでしょう?

ヘモグロビンは酸素を運搬するキャリアーとしての役割を持ち、ヘムとグロビンという2種のタンパク質からできています。

グロビンは透明ですが、ヘムは赤色なので2つが合体したヘモグロビンは赤く見えるのです。

ネットで検索してみたらもっと良い表現があったので引用しておきます笑

ヘモグロビンには鉄がたくさん含まれています。この鉄に酸素を結合させて、赤血球が酸素を体中に運搬しています。金属が酸素と結びつくことを、「さびる」(酸化)と言いますが、鉄がさびると赤茶けて見えます。これは「赤サビ」といわれています。血液の赤い色は、ヘモグロビンの鉄と酸素が結びついた赤サビの色なのです。

(引用:化学だいすきクラブだより 血液の話:血液の色)

ちなみにエビやタコ、イカなどの血の色は青色です。これは彼らの酸素運搬体がヘモグロビンではなくヘモシアニンという物質に置き換わっていることに由来します。

ヘモシアニンは鉄のかわりに銅がたくさん含まれています。銅像が錆び出したら青色を呈するのと同じで、ヘモシアニンが酸素と結合=酸化することで血の色は青く見えるわけです。

血管が青く見える理由

では、本題の血管が青く見える理由について書いていきましょう。

実は…

科学的にもはっきりとは解明されていません!!

ただし

①血の色を皮膚や血管を通して見ているから

②外側から見える血液のほとんどが静脈だから

これらの理由によって血管が青く見えているんだろうなぁ…くらいには推測されています。

ちょっと詳しく見ていきましょう。

まず①について

これは単純です。

血の色は確かに赤色ですが、皮膚や血管という壁を通す過程で赤色⇒青色に変化してしまうためです。

事実、唇が赤いのは毛細血管が皮膚の直下に存在しており、他の部位に比べて血液が身体表面を流れているためだと考えられています。

次に②について

これはちょっと難解です。

血液の色を決めるヘモグロビンは酸素だけでなく二酸化炭素とも結合する性質を持っています。

二酸化炭素と結合したヘモグロビンは若干構造を変えてしまうので、反射する色も少し変わります。具体的には

酸素結合時⇒鮮赤色

二酸化炭素結合時⇒暗赤色

となります。

事実、皮膚をちょっと裂いて出てくる血液は鮮やかな赤ではなく、少し濁った赤色になっているはずです。これは静脈血には二酸化炭素と結合したヘモグロビンが多いためです。

以上の2点が

血の色は赤いのに、血管が青く見える正体……の一因

と考えられています。

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