【BH Re:2】鼻がもげたゾンビが多いのを生物学的に考える

【BH Re:2】鼻がもげたゾンビが多いのを生物学的に考える

バイオハザードRE:2とは

バイオハザードRE:2とは1998年にPSで発売された『バイオハザード2』をリメイクした作品です。

バイオハザード2は当時ジャンルとは未確立だったホラーを確固たる地位へと押し上げ、またバイオハザードシリーズ共通の世界観を決定づけた作品です。バイオハザードシリーズの中でも、不動の人気を誇る作品と言っていいでしょう。

しかし、バイオハザードRE:2はバイオハザード2の単なるリメイクに留まらず、ストーリーやキャラクターを一新させており、エンジンに7で使用されたREエンジンを搭載することで臨場感を向上させています。

特に『濡れた』表現は秀逸で、要所要所でプレイヤーの生理的嫌悪感を刺激してきます。

ゾンビとは

バイオハザードシリーズでは様々なクリーチャーがプレイヤーを苦しめてくるのですが、その中でも有名なのはやはりゾンビでしょう。

ゾンビはTウイルスに感染した一般人の成れの果てで、驚異的な耐久性を得た代わりに前頭葉が破壊され、理性や知性を失くしたクリーチャーのことです。

高い新陳代謝に伴う飢餓感が彼らの唯一の行動理由で、生者の肉を求めてフィールドを彷徨っています。

Tウイルスに感染して耐久性を得た彼らですが、アンブレラ社の要求する『兵士』としての資質には著しく欠けています。

それは外見です。

ゾンビは全身の肉体が腐っており、一目でゾンビだとわかる風貌をしているのです。

これでは敵国に忍び込ませたとしても正体がすぐに露見してしまい、攻撃を察知されてしまうのです。

そんな彼らを見ていると、はたと気付くことがあります。

なぜか鼻がない個体が多のです。

『あるはずのものがない』恐怖として外見上大きなウェイトを占める鼻を起用し、演出上の恐怖としてもげさせたという可能性ももちろんあるのですが、なぜか無性にその理由を探したくなったので調べてみました笑

ということで、今回は鼻のないゾンビが多い理由について書いていきます。

鼻の支持体

ヒトの鼻は顔面に埋没しておらず、前面に突き出ているのが外見的特徴です。

他の多くの動物では鼻と顔面領域に明確な差が認められないのが一般的です。

さて、組織が突き出ているということは組織と組織を仲介する支持体が必要になってくるということでもあります。

動物の体の支持体で最も利用されているのは骨であり、鼻も骨によってその形と位置が維持されています。

支持体として利用される骨には大きく『硬骨』『軟骨』に分けることが出来ます。

硬骨とは

硬骨はカルシウムを主成分とした骨を指し、白くて硬いのが特徴です。

軟骨とは

軟骨はタンパク質を主成分とした骨を指し、硬骨に比べて半透明で弾力があるのが特徴です。

この内、今回は軟骨をトピックの主軸として取り扱いますので、もう少し詳しく見ていきましょう。

軟骨は約70%が水分、約30%がコラーゲンとプロテオグリカンから構成されています。

コラーゲンは構造性タンパク質で軟骨の形を維持、多糖類を主成分とするプロテオグリカンは保湿性に優れていますので大量の水を保持しやすくゲル状の挙動に寄与しています。

粘弾性体である軟骨は、衝撃吸収機能と潤滑を担っています。水分の保持が多いということは柔軟性と衝撃に強いということでもあります。事実、間接軟骨のお陰で我々は四肢を360°自由に回転させることができ、行動の幅に厚みを持たせています。この関節軟骨が全て硬骨に置き換わったら銅像のように硬直する他ないでしょう。

反面、タンパク質や水を主成分としているので置換がおこりやすく硬骨に比べて組織が委縮しやすいというデメリットも抱えています。

密度も小さいので堅牢性も低く、支持体としては十二分な機能を持っていません。

鼻の骨と腐敗スピード

さて、では鼻の支持体を見ていきましょう。

鼻の支持体は所謂『鼻筋』を維持しており、皆さんご存知の鼻骨以外にも何種類かの骨で構成されています。

(画像引用:鼻筋について、、)

実は鼻骨は鼻のトップ領域までしか支持していません。

皆さんも鼻の根元を触ってみてください。硬い骨があると思います。それが鼻骨です。

そこから先は鼻骨ほどではないものの柔軟性をもったコリコリとしたナニカがあると思います。これが軟骨で、鼻の軟骨は『外側鼻軟骨』『大鼻翼軟骨』『小鼻翼軟骨』で構成されています。

鼻骨はあくまでも顔と鼻の橋渡し役でしかなく、鼻自体の筋肉や脂肪は軟骨によって支えられていことがわかります。

前面に突き出た組織は外部からの衝撃を受けやすいのであえて軟骨で構成することで組織へのダメージを最小限に抑えているわけです。

さて、この軟骨ですが単刀直入に言うと『腐敗に弱い』です。

軟骨はタンパク質と水とを主成分としていますので、腐るスピードが早く短時間で全体が腐敗し、腐り落ちます。

鼻を支持している軟骨が腐り落ちるということは鼻全体の組織(筋肉や脂肪)が一緒に崩れ落ちるということでもあります。

ゾンビは全身に腐敗が回っている腐乱し体です。もちろん、全身が均一に腐敗していきますので腐敗しやすいものから組織が崩れ落ちていきます。

こうなると、腐敗が全身の筋肉・脂肪・表皮にまで回り骨にまで達した個体の中では硬骨よりも軟骨の方が先に腐敗していくことになります。

こうして鼻のとれたゾンビができあがるわけです。

軟骨腐敗は腐敗の初期段階で認められますので、鼻のないゾンビの個体数が多いのも頷ける話というわけですね。

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