お風呂では指がシワシワになるのに、温泉でシワシワにならないのはなぜ?

お風呂では指がシワシワになるのに、温泉でシワシワにならないのはなぜ?

寒い冬、体も心も温まりに温泉に行きたいですよね!

日々に疲れた体と心を癒せる瞬間、まさに極楽…。

さらに美肌効果も期待できるとあったら、なおさら嬉しいでしょう!

どれどれ、早速効果があらわれたかな?と思って指を見てみたら愕然!

「シワがねぇ…!」

そうです。普通お風呂に入ったら指がふやけてシワシワになるのに、温泉ではいくら浸かっていてもシワシワにならないのです。

なぜでしょうか?

ということで、今回はお風呂に入ったら指がシワシワになるのに、温泉では指がシワシワにならない理由について解説していきたいと思います!

細胞膜の性質

指がシワシワになる/ならないお話をする前にまずは細胞膜の持つ2つの性質についておさらいしていきましょう。

私たちヒトは約60兆個の細胞から構成されていますがもちろん、この細胞たちは生きています。

生きているということは、他の生き物と同様に外界から栄養を摂取しているというわけです。

私たちが飲まず食わずだと生きれないように、細胞も口こそありませんが外界から栄養を摂取しているのですね。

しかし、外界には様々な毒素が散らばっているので手当たり次第に細胞の中に取り込むわけにはいきません。

そこで、細胞はその細胞と外界とを隔てている細胞膜の2つの性質によって「必要なモノ」と「不必要なモノ」とを分けるシステムを備えました。

この2つの性質が「半透性」「選択的透過性」と呼ばれるものです。

半透性

半透性とは一定の大きさ以下の分子またはイオンのみを透過させる性質のことです。

半透性を有する膜を透過しない溶質と透過性を示す溶媒の系で、半透膜を介して2つの濃度の溶液を接すると、両者間に浸透圧差が生じ、溶媒のみが透過します。

この現象を浸透と呼びます。

主に生体中では溶媒である水は通るが、タンパク質などの大きな分子を通さないことを意味しています。

半透性の最もユニークな点は生物固有の現象ではないということです。

単純に孔を通るかどうかという機械的な選択ですので、生物以外でもこの性質を示すことができます。

人工透析がその最たる例でしょう。

選択的透過性

細胞が接する溶液中から、細胞にとって必要な溶質を選択的に透過させる性質のことです。

生命活動にとって必要な糖やアミノ酸などを物質ごとに「選択的に」透過させます。

通常であれば侵入してこない大きな溶質を細胞膜上に存在するタンパク質を使って意図的に取り込んでいるのが、半透性との大きな違いです。

選択的透過性のユニークな点は半透性とは異なり、生きている細胞に固有な性質であるということです。

自然状況下では発生しえない現象を時にはエネルギーを用いて発生させているので、生物以外ではこの性質を示すことはできません。

まとめてみましょう。

名称 性質 特徴
半透性 溶質は通さないが、溶媒は通す 生物固有ではない
選択的透過性 溶質や溶媒を選んだ通す(もしくは通さない) 生きている細胞固有

細胞はこの2つのシステムを使うことで外界とうまいことやりとりしています。

さて、細胞膜の性質をおさらいしたところでお風呂と温泉の話に入っていきましょう。

お風呂で指がシワシワになる理由

お風呂は何でできているでしょう?

勿論、水ですよね?笑

お風呂に浸かると、細胞の周辺は水だらけになります。

すると細胞内の浸透圧と細胞外の浸透圧差によって、どんどんと水が細胞内に入ってきます。

どうなるでしょうか?簡単ですよね。

細胞内に水がたまるわけですから、細胞は肥大化します。ゴム風船に水を入れるとパンパンに膨れ上がってしまうのと同じです。

ですが、細胞にとってこの状態は異常な状態なので積極的に水を吐き出したい…のですが、そう単純にはいきません。

私たちの皮膚は、何層も層が重なってできています。

1番外側から「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」と続き、これらをまとめて表皮と呼びます。

この内、1番外側である「角層」は実は生きている細胞ではありません。

生きている細胞ではないということはこの細胞の持つ細胞膜は選択的に水を外界へと運搬できないということなので、角層部分の細胞は肥大化した状態のままです。

しかし、角層より下の細胞は生きている細胞なので選択的に水を外界へと運搬でき、肥大化することはありません。

こうなると上の細胞は膨れ上がっているのに下の細胞は膨れ上がっていないということになります。これが指のシワシワの原因です。

温泉で指がシワシワにならない理由

では、温泉は何で出来ているでしょう?

勿論、水ですよね。しかし、お風呂とは異なり水以外にも溶質がたくさん含まれています。

ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、硫黄…etc

温泉によってその含有量や含有物こそ異なりますが、どの温泉もお風呂よりも溶質をたくさん含んでいる点は変わりません。

この温泉に身体を浸けるとどうなるでしょう?

お風呂の時と同様に細胞外にはたくさん水がありますが、水のほかに溶質もたくさん混じっています。

すると細胞内と細胞外とで浸透圧差がそこまで生じなくなります。科学的な言葉で言えば、平衡状態になるわけです。

こうなると水は行ったり来たりして細胞内に水が貯まることはありません。

なので、温泉では指がシワシワにならないのです。

ということで、今回はお風呂で指がシワシワになる理由と逆に温泉では指がシワシワにならない理由を説明していきましたが、どうでしたでしょうか?

私も温泉に行きたいです…!!

ではまた!

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