骨をのばしてポキポキボキボキ!中で何が起こっているのか?

骨をのばしてポキポキボキボキ!中で何が起こっているのか?

何か疲れたなぁ、ちょっとだるいなぁ、一息つくかぁ

って時に指や首の骨をポキポキボキボキと鳴らす癖のある人はいませんか?

あのリズム感のある軽快な音を聞くと妙にスッキリする気分、私にも理解できます笑

ですが、あの音の正体は一体何なのでしょうか?

たまーに誤解されている方がいらっしゃいますが、あれは骨の摩擦音ではありません。

そもそも骨と骨が摩擦でゴリゴリと鳴ってたら病院へ行くことをおすすめしますし、痛みできっと耐えれないでしょう。

ということで、今回は皆大好き骨ポキポキについて見ていきましょう。

骨ポキの歴史と現代テクノロジーでの解析

1947年:骨ポキ、初めての実験

骨のポキポキ(以下、骨ポキと勝手に命名します)の研究は戦後辺りから始まりました。

(こんな“くだらない”ことを研究するのもまた醍醐味です。論文や学会に参加すると子供心が擽られます)

1947年にイギリスにあるトーマス病院の医師たちが被験者の指に紐をくくりつけて骨ポキが鳴るまで引っ張り、それをX線写真に収めたことが事の発端です。

この研究で以下の2点が判明しました。

1.関節に5mmほどの隙間ができた時に音が鳴る

2.再度鳴らすには数十分の休憩を要する

このことから彼らは以下の1点を推測しました。

1.滑液の圧力が低下し、気泡のような空洞部分が形成されたために骨ポキが起こるのではないか

1971年:骨ポキ、答えは暗中へ

上記の1947年の実験から21年後の1971年、イギリスのリーズ大学の研究者たちはこの仮説を検証しようと同様の実験を試みました。

同じ実験をしたわけですが、前の研究結果とは異なった以下の1点を推測しました。

1.関節腔内にあった空気が素早く弾けることで音が鳴る

自らの実験結果を担保しようと実験を行いますが、クリティカルな実験結果は得られずに頓挫します。

さて、この時点で骨ポキの原因は以下の2点のどちらかであることが示唆されたのです。

1.滑液の圧力が低下し、気泡のような空洞部分が形成されたために骨ポキが起こるのではないか(1947年チームの推測)

2.関節腔内にあった空気が素早く弾けることで音が鳴る(1971年チームの推測)

2015年:骨ポキ、正体明かされたり

1971年から神秘のベールに包まれてしまっていた骨ポキの原理ですが、2015年にカナダのアルバータ大学、グレック博士率いるチームによってとうとう正体が暴かれました。

完全オーダーメイドな特注機器を使って、被験者の指を引っ張る様子をMRIで観察したのです。

X線写真と当時の機器では見えなかったものが最新のテクノロジーによって暴かれた動画がこちらです!

どの時点で骨ポキが起こっているのか?

それは2秒と3秒時点での画像を見比べてみたら一目瞭然です。

白い気泡のようなものが関節の間に生じたことがおわかりいただけたでしょうか!?

これについて、彼らは

「関節の表面が不意に離れると、容量が増大した関節を液体が満たせなくなります。そこで空洞が生じ、それが音の発生と関連しているのです」

とコメント。1971年チームの研究仮説を支持する形となりました。

ということで、骨ポキの全貌はとうとう解明されたわけです。

関節の構造

さて、では関節の構造についてかるーく見ていきましょう。

でないと関節の間に気泡ができる理由がまったくわからないでしょうし。

本当は関節構造から骨ポキに至るのが順序だった説明なのですが、新鮮な情報を新鮮なままでお伝えしたかったので笑

関節とは

関節とは骨と骨とが連結する箇所を指します。

ヒトにおいては全身で68もの関節が存在し、これらを軸に骨が動ことで日常生活に必要な動作を行うことが可能になっています。

もしも関節がなく1つの骨だけで身体を支えていたら石像のように固まってしまい、動くことはできません。

関節という隙間をわざと作ることでそこを起点に身体を動かしているのです。

さて、そんな関節ですが骨と骨の連結部分ということで絶えず骨からの圧迫を受けています。

ですが、通常は骨と骨の摩擦音や痛みに悩まさられることはありません。

関節部分は滑膜から産生される滑液というぷるっぷる♪した液体で保護されているためです。

これは機械のオイルと似たような機能を果たし、硬いもの同士の間におくことで動きを滑らかにすると同時に各部位のダメージを減らす役割を果たしています。

骨ポキの説明

さて、滑液は液体なので少なからず気体が溶け込んでいます。

骨ポキのように関節間を伸ばすと液体も同時に伸ばされますので、空間が増え、圧力が減ります。

圧力と液体中に溶け込むことのできる気体の量には密接な関係があり、圧力がかかればかかるほど液体中に溶け込むことのできる気体量は増大します。

反対に圧力が減れば溶け込むことのできる気体量は減少します。

空間が増え、圧力が増えると滑液にいままで溶け込んでいた気体(主に二酸化炭素と酸素)は液体中に存在できなくなり、気泡として存在するようになります。

これがMRI写真の気泡の正体です。

この気泡が形成された瞬間に骨は「ポキ♪ポキ♪」という軽快な音を鳴らします。

気泡はその後20-30分かけて再度滑液に溶け込んでいきますので、連続して骨ポキができないのはここに理由があります。

これは上記の1947年チームの実験結果を支持するものですね。

ということで、今回の骨ポキ記事はいかがでしたでしょうか?

骨ポキの悪影響に関しては、昔テレビで

「骨ポキは骨が太くなるからやめておいた方がいい」

と放送されたのでビクビクしていましたが、昨今の実験結果ではそこんとこはまだ未解明のようです。

ただ、骨ポキをやっても気分がスッキリする以外の好効果はありませんので、骨ポキする人は自己責任でやりましょう笑

ではまた!

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