消化管は体の中か?外か?ヒトはドーナツと同じ構造だった…!??

消化管は体の中か?外か?ヒトはドーナツと同じ構造だった…!??

消化管は体の中か?外か?

消化器官とは口に始まり肛門に終わる臓器からなります。

つまり

口・咽頭・食道・胃・小腸・大腸のことを指します。これらは全長9mにも及び、1本の長い管になっています。

この消化管が体の外であるという都市伝説のような噂がまことしやかに囁かれています。

もう結論から言ってしまうと消化管は体の外なのですが、なぜ体の外だと言えるのかを今回は解説していきたいと思います。

消化管が体の外である根拠

立体的に考える

どのような定義を以てして“外”と主張するかは難しい問題なのですが、まずは1番一般的な根拠を示したいと思います。

動物は食物を摂取して、そこから栄養を吸収することで生活しています。

外界から摂取された食物は

口で咀嚼され

喉を通り

胃でどろどろになるまで溶かされ

小腸で栄養が吸収され

大腸で水分が取り除かれ

肛門を通して

外界へと排出されます

そう、入口と出口が外界と直接繋がっているのです。

このことから、その通り道である消化管も全て外界、つまり体の外だと言えます。

これはトポロジー的にも解説できます。

トポロジーは、何らかの形(かたち。あるいは「空間」)を連続変形(伸ばしたり曲げたりすることはするが切ったり貼ったりはしないこと)しても保たれる性質(位相的性質(英語版)または位相不変量)に焦点を当てたものである

(引用:Wikipedia 位相幾何学)

と、言うと難しく感じますが要するにトポロジーとは「物質の立体に焦点を当てて考える学問」のことです。

ヒトを立体的に見ると、棒に穴があいた物体であることがわかります。

ここでいう“棒”とは身体の部分で、“穴”は消化器官のことです。

ヒトはトポロジー的に言うとちくわやドーナツと同じ存在です。

ドーナツも中心に穴が空いていますよね?あの部分を指して、ドーナツの部分だと言う人はいません。

外気に直接触れているからなおさらわかりやすいでしょう。

ヒトの消化管も同じで体の中心の穴にすぎず、外気と直接触れ合う場所なので、これは体の外だと言えます。

他サイトで面白い表現を見つけたので、紹介します

要は、洞窟と同じである。洞窟の中に入っても、そこは暗くてジメジメしているという点を除けば、外界と同じように岩肌が見えているし、空気もある。岩に穴をあけでもしない限り、洞窟内部は依然として外界なのである。胃や腸の壁も、この洞窟の表面と同じようにヌルヌルとしていて気持ち悪いが、そこは確かに手や足と同じお肌なのである。

(引用:File77 胃や腸の中が体の外ってホント)

このようにトポロジー的に言っても消化管は体の外なのですが、他の観点から見てもそうだと言えます。

免疫から見る

口から摂取された食物は胃を通して小腸で栄養のほとんどが吸収されます。

この時、消化管が体内であれば免疫が働くはずです。

なぜなら、口から入った食物は外来のタンパク質だからです。

ですが、実際はそうはなりません。食事のたびに免疫系が働いていたらおちおち食事なんてできません。

このように外来のタンパク質が“生”の情報を持ったまま存在できるということはそこは体の外なのです。

同じように、腸内や胃の中にいる腸内細菌に対して免疫は非常に寛容です。

これもまた体の外の事情だからです。

このように、生物の基本システムである免疫も消化管を体の外だとして認識しています。

表面を見る

ヒトは外来からの攻撃を物理的・化学的に保護するために上皮という硬いバリアを作りました。

上皮細胞は身体の表面をコーティングしており、さながら城壁のように一切の穴がありません。

これは何層もの細胞が二次元的に密集しているためです。

この上皮細胞は戦闘の最前線である皮膚に存在しています。いつも外気に触れているので、あらゆる攻撃から身体を守っているのです。

反して、これは体の中にはありません。体の中の保護は免疫が担うからです。

この上皮細胞は消化管にもあります。

胃や小腸の粘膜表面にも単層円柱細胞という上皮細胞が存在していて、外界からの攻撃から身を守っているのです。

このように組織細胞学という観点から見ても消化管は体の外なのです。

個人的にはこれら3つの根拠を以て、消化管を体の外だと捉えています。

消化管は所詮は1本の管でしかありません。

胚発生の時点でめりこんだ部分が専門的に分化してく様は大変興味深いですが、どこまでいってもただの管でしかありません。

機構も簡単なもので、吸収と排泄に特化したものになっています。

とどのつまり、外界から得た情報を内界へと受け渡すための窓口でしかないのです。

外界から得た情報は本格的にバラバラにされた後、門脈へと運ばれ、肝臓で代謝されて各部位へと運搬されます。

このときに本当の意味での体の中へと至るわけです。

ではまた!

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