なぜ生命の起源は1つだと考えられているのか?DNAシステムの共通性について!

なぜ生命の起源は1つだと考えられているのか?DNAシステムの共通性について!

先日、某SNSにてこのような質問が投稿されました。

「なんで生物の起源は皆一緒だって考えられてるの?遠い昔のことだから、誰も想像つかないし確認できるわけでもないんじゃないの?」

確かに子供時代に空想していた「他の惑星から来た論」や「宇宙人のペット論」は夢やロマンがあり、好奇心をくすぐるかもしれません。

それに過去起きたことを明確に記した物的証拠もないのですから、誰も進化の過程を立証できるわけではありませんね(これは進化学が科学かどうかの話にまで言及される)。

ですが、とある理由によって生命の起源は1つだと裏打ちされています。

今回はそんな進化論について見ていきましょう。

進化論のいきさつ

まずは進化論の背景から見ていきましょう。

進化論を最初に提唱したのがチャールズ・ダーウィンであることは周知の通りだと思います。

さて、ではダーウィンが進化論を提唱する前は生物の起源についてはどのように考えられていたのでしょうか?

進化論直前の18世紀頃は科学とキリスト教には密接な関係がありました。そして、この頃の科学の主目的はキリスト教の煽りを受けて

“神が作ったこの世界の真実を追求することで、神の素晴らしさを証明すると共に神を模して創られた私達ヒトの存在意義を示そう”

という風潮になっていました。

(神の創った世界は不合理がないので、全て数式で表すことができる→数学の発展。科学においては物理学が理系学問のトップとされた)

これは生き物も同様で、生き物も神が作り出したものなのでそこに不合理性や矛盾などはないと考えられていました。

こんな感じなので進化論という学問は当然なく、生物の発生は親から生み出されもするし、何なら無機物からでも生じるのでは?という感じでした。

さて、そんな時世の中生を受けたダーウィン

ケンブリッジ大学を無事卒業後、縁あってビーグル号と呼ばれる測量船で航海をする羽目になってしまいます

この航海が彼の一生を運命づけると同時に、進化論に一石を投じるきっかけともなりました

彼はこの5年もの航海の中で、大陸各地で見かける動植物の変遷、絶滅した動物の化石が地層年代に沿って連続的に変化していること、島など地理的に断絶した地域では固有の種を見かけること-こういった経験や知識を積む中で、ふと疑問を感じます

「動植物にもわずかな変化が起こり、それが蓄積することで、大陸毎の特性に応じた特徴を持つようになったのでは…」

と。

これを契機に進化論の執筆に着手し始めました。

当初はこの進化論は大人の事情もあり、なかなか受け入れることができませんでした

彼が執筆した進化論ではヒトの起源が猿だというストレートな表現こそなかったものの、それを暗に示唆するものでした。

当時は“ヒト”と“それ以外の生物”では大きな隔たりがあった時代で、また進化論を立証することもできないために進化論は眉唾物で権威あるキリスト教に唾を吐いたものだとされ、風刺画まで描かれる事態に陥りました。

しかし、後年になってメンデルの遺伝学などによって進化論はどんどん支持を集めていくようになった…というのが進化論のいきさつです。

だいぶん端折りましたが、進化論前と進化論後とでは

生命の連続性

といった観点が生命の起源に新しく追加されました。大きなパラダイムシフトの時期だったのです

さて、では肝心な生命の起源の単一性について見てきましょう。

生命の起源が単一だとするたった1つの理由

コードの統一性

生物の身体は水を除けばほとんどがアミノ酸が連なったタンパク質からできています。

動物であれば肌、眼、筋肉、心臓、手足、脳…どれをとってもタンパク質が主成分です。

身体を構成するタンパク質の種類はご想像の通り膨大な数にのぼりますが、実は20種類のアミノ酸が連なってできているだけのアミノ酸の集合体でしかありません。

アミノ酸の合成はDNAで指定されているのですが、このDNAによるアミノ酸指定が生物の起源が1つだとされる最たる理由です。

私達生物の設計図であるDNAは4つの言語から成り立っています。

つまり、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)です。

この4言語が3つ並ぶこと(コドンと言います)で1つのアミノ酸が指定されます。

例えば

GCUであればアラニンというアミノ酸

CAUであればヒスチジンというアミノ酸

AUUであればイソロイシンというアミノ酸

といった具合です

(詳しいコード表は アミノ酸、コドン表)

この1コドンに対応するアミノ酸というのは全ての生物において不変です

ヒトだったらAUUでイソロイシンだけど、大腸菌だとAUUではアラニンがコードされているよ

ということはあり得ません。

DNAの文字列“AUU”でコードされるアミノ酸がイソロイシンであることはヒトでも鳥でもヤモリでもハムスターでもゴキブリでも何ら変わりありません。

これが生命の起源の単一性を支持する最たる理由です。

自身の身体の設計図をDNAという化学物質に書き込むこともそうですが、それを解読するための手法や手続きも全ての生物において統一されているので、元々の生物は単一だと考えるのか一番自然です。

他にも、光学異性体の偏重から読み解いてみるとほとんどの生物ではL型アミノ酸に依存している点や痕跡器官から種の起源はある程度収束されることも起源の単一性の根拠となるかもと思いましたが、やはり何度考えてもこの“コードの統一性”以外でしっくりくるものがなかったので、これでいかせてもらいました。

皆さんはほかにどのような根拠を思い浮かべるでしょうか?

ではまた!

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