ヤギ除草で太陽光発電施設周辺の草を一掃!【除草で情操教育】

ヤギ除草で太陽光発電施設周辺の草を一掃!【除草で情操教育】

近年、ヤギを除草に使う「ヤギ除草」という言葉をよく聞きます。

その名の通り、除草の必要のある土地に草を主食とするヤギを放つことで除草効果を期待するというものです。

ヤギにとってはごちそうのフルコースを味わえるまたとないチャンスであり、ヒトにとっても除草効果を期待できるうえにCO2を極力排出しないということで近年エコな除草方法として脚光を浴びています。

太陽光発電とヤギ除草

特にこの話は「太陽光発電」と絡めてよく聞くことが多いです。

太陽光発電にとって、影を作りまたパネルを損壊させる恐れのある草木というのは天敵なのです。

太陽光モジュールは太陽光が当たっている部分しか発電しないので、影ができた部分では発電しないためです。

ほらここにも。

ですので、発電ロスを排除するために太陽光設置業者というのは年に数回何らかの形で除草を行っています。

ですが、どれも人が人力で行うために人件費が嵩むといった金銭的な問題が生じています。

ヤギであればイニシャルコストはかかるものの、後は基本的に放牧さえしておけばいいので“除草をするための人件費”はかかりません。そういった意味で導入を検討する企業様も増えているとお聞きしています。

言っておきますが、中小企業にとってCO2の排出削減なんてものは考慮に入れていない場合がほとんどです。ヤギを飼っている企業様は経済的な面でのメリットを期待して導入している可能性が高いのでヤギを飼っているからエコに貢献している。などと妄想を抱かないようにしましょう。(特に追い込まれた就活生はこういったことに一喜一憂してたりします)

さて、まずはヤギ除草の有用性を示す前に他の除草方法について簡単に触れておきましょう。比較検討は理科の基礎です。といっても実際に行っているわけでもないので、同じような指標で測るほどの情報を有していませんが

主な草刈り方法

方法1.草刈り機を用いた除草

最もポピュラーな除草方法の内の一つです。草刈り機を用いて伸びてきた草を刈ります。

メリット

刈り終わりが綺麗でコストも低い

デメリット

パネルやケーブルへの損害(含飛び石)

刈り終わった後の草の処理費用

架台の下などの細かい場所まで除草できない

根まで処理できない

費用

業者依頼:70円~150円/㎡

方法2.除草剤を用いた除草

最もポピュラーな除草方法の内の一つです。除草剤をまくことで現在生い茂っている草を除草します。顆粒タイプは雑草の予防効果も兼ねています。

メリット

散布自体は容易で、素人でも気軽に扱える

コストが低い

デメリット

液を入れたタンクは重く、予想以上の重労働になる

周囲の植生/環境への配慮

散布から枯草になるまで日数がかかる

費用

個人で除草剤を撒く場合:25~100円/㎡

業者依頼:150円~200円/㎡

方法3.防草シートを用いた施工

防草シートを敷くことで日光を遮り、草の発生を抑える方法です。

メリット

敷くだけという手軽さ

一度敷くだけで数年間の間防草を期待できるものもある

デメリット

適切なシートを選択しなければ効果を発揮しづらい

耐久性に難がある場合がある(特に安物)

輸送の手間(広大な敷地面積を有する場合は殊更向かない)

防草シートの上に土が貯まればそこから雑草が生える

費用

150円~700円/㎡

方法4.コンクリ施工を用いた施工

除草・整地後に砕石を敷き詰めて圧をかけたり、コンクリ施工をすることで草の発生を抑える方法です。

メリット

個人的に思い浮かばない(手法として確立しているということはメリットはあるのだろう)

デメリット

料金設定の高さ

敷居の高さ

コンクリの上に土が貯まればそこから雑草が生える

費用

土の削り取り~整地まで:6,500円~12,000円/㎡

ヤギ除草のメリットとデメリット

では、ヤギ除草のメリットとデメリットについてみていきましょう。

メリット

草刈り機を使用しないため、CO2排出量の削減に繋がります

人件費、除草剤、燃料費、草の処理等費用がかかりません

人が除草するには困難な急な傾斜地でも難なく登り除草してくれます

場所によってはヤギによる集客効果が期待できます

音や匂いといったものが発生しないので近隣の迷惑にもならない(さすがに動物なので全く匂いも音もしないといったら嘘になるが、草刈りに比べたら可愛いものです)

癒し効果

デメリット

初期コストは割高です(ヤギのレンタル/購入費用、輸送費、小屋、消毒設備、柵の設置等)

一気に除草できるほどのパフォーマンスはないです(1頭につき10㎡/日)

野犬に襲われる可能性があります(どこのヤギ牧場でもこれに一番気をつけるのだとか)

傾斜地を好む習性があるのか太陽光パネルに乗ります(とある牧場に問い合わせたところ、過去にそれが原因でパネルを割ったとのお話を聞いた)

元来群れで生活する生き物なので、複数頭以上での放牧が基本となります(1匹でも飼えないことはないが、鳴くし、ヤギ当人にとっても大きなストレスとなる)

人をどつく習性があり、ケガを負わせる可能性があります

糞尿の処理

飲食水の用意

生き物なので定期的に様子を見に行く必要があります(企業様の場合、生き物係が窓口として一人は必要になる。ちなみに無責任にも不慮の事故以外で死んでしまった場合は動物愛護の面から非難される可能性もあるので注意されたし)

費用

さて、気になるお値段ですが貸出元によって大きく価格が異なります。

私が連絡をとった業者様の中には個人的に牧場を経営しておりその趣旨も「ヤギの普及」に基づくものなのでかなり低コストに抑えているものもありました(ただ、その場合アフターフォローがキチンとした事業者様に比べその点で弱いといった印象は受けたが)。

事業の一環としてキチンとヤギレンタルをしている業者様(こういうと弊害があるかもしれないが)であれば

1頭当たり:14,000~16,000円/月=47~53円/㎡(月を30日換算の場合)

が相場でしょうか。

私見

ということで、除草に困っている読者様。

太陽光発電施設を運営するうえで必要な点検費や清掃費は事前に保守点検費用として検討こそしているものの、それでも安く抑えておきたいという気持ちはわからないでもないです。

ですが正直、私個人としては経済的な面でもリスク面でもヤギ除草をおすすめすることはできません。

生き物を飼うというのは存外大変なことなのです。いろんな意味で。

ですが、他サイト様を覗いてみると案外除草効果に期待できるし、可愛いしで概ね好評であるという印象を受けました。

ヤギによるアニマルセラピーや集客効果も案外馬鹿にはできないかもしれないので、そういった点に重きを置かれる方にとっては益が出るかもしれませんね。

ではまた!

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